バッチリ調整から上がってきたFuzzy

先日、Fuzzyさんのペダルスチールを手に入れた話を書いた。少し自分でも見てみたが、色々とガタがきているだけでなく、どういう機構になっているのか、9番目のペダルは何に使うのか、ちっともわからなかったのと、ニーレバーの位置が使いづらかったこともあり、Fuzzy Pedal Steel Guitar Productsに調整をお願いすることにした。

結構な費用はかかってしまったが、ニーレバーを3つ増設してもらい、ニーレバーとペダルの位置をずらすという大手術をした上で、調整してもらい、楽器が出来上がってきた。

この楽器も、新品で買うとなると今となっては$4,500以上するのである。今の日本円になおすと、約65万円!!まあまあ高級楽器である。当時だって新品で40〜50万円ぐらいはしたであろうか。そこそこな高級楽器である。それを新品同様に調整した代金だと思えば、あの結構な費用も仕方ないかと思う。

Fuzzyさんは世界中からきているオーダーの新作楽器製作の忙しい間を縫って、なんとか短期間で調整してくれた。

楽器のセットアップ(Copedent)は現在メインで使っている同じくFuzzyのスチールギターと同じにしてもらった。それに追加して、この楽器にはE9からB6チューニングへの切り替えレバーと、全く使い道がわからないフランクリンペダルが加わっている。

フランクリンペダルはせっかく9本ペダルの楽器だからということで、8本ペダルにするのも勿体無いので残してもらったが、実のところ全く使い方はわからない。まあ、仕方ないので、まずは他の8つのペダルの使い道を解読した後に使い道を勉強しようと思う。

こういう、自分でいじれない楽器については、やはり国産は心配がない。これが輸入品のペダルスチールだったら、修理できる人は探せたとしても、オリジナルのパーツがない。その点、Fuzzyさんはいつでも相談に乗ってくれる。エモンズとかショーバッドのパーツはある程度汎用性もあるので、頑張れば自分で治せなくもないが、パーツの手配を考えると、やはり藤井さんの楽器に勝るものはない。

あと、輸入物の楽器は日本人の体格に合っていないという欠点もある。私自身、輸入物の楽器も持ってはいるのだが、やはりちょっと楽器の高さが高すぎる。あれはあれで乱暴な音がしていい楽器ではあるのだが、普段弾くとなると、ちょっと改造せねばならない。なかなか難しい世界なのである。

それでも、一番の問題は、この楽器をまだ全然習得できていないということだな。

とりあえず、日々スケールの練習と、簡単な練習曲をやっております。早くバンドで弾けるぐらいになりたいなぁ。

今年も晴れてJapan Steel Guitar Association会員で居られる

日本国内では唯一のペダルスチールギターのメーカー、ファゼイ・ペダルスチールギター・プロダクツ。私も一台ファゼイのペダルスチールギターを所有しており、メインで練習しているのはファゼイの楽器だ。メインとはいっても、ろくに弾けないのだけれど。

ファゼイは藤井三雄さんというペダルスチールギター奏者が経営し、ご自身で設計製作を行っている。日本で唯一のペダルスチールギター製作者だ。私も、何度か工場兼オフィスにお邪魔して、ペダルスチールギターを修理・調整してもらった。藤井さんの楽器は壊れずらくて、弾きやすくて良い楽器だ。

舶来品の楽器も持ってはいるのだけれど、どうしてもアメリカの人は足が長いから、そのままでは楽器の脚も長すぎて、靴やスリッパを履かないと練習ができない。その点、ファゼイの楽器は日本人の足の長さに合わせて約1インチぐらい脚が短いので素足でも練習ができる。

もっとも、もしスタジオに持ち出して練習したり、万が一ステージで弾くようなことになったらそれは素足ではなく靴を履いて演奏するわけだから必ずしも脚が短い必要はないのかもしれないけれど、自宅で練習する分にはファゼイが一番ちょうど良い。そういうわけで、主にファゼイで練習している。

以前にも書いたかもしれないが、ペダルスチールギターというのは、ものすごく難しい楽器で、所有して5年以上が経つが、ほとんど上達していない。そして、ものすごく競技人口が少ないので、教則本の類も国内ではほぼ流通していない。仕方がないので洋書を買って練習するしかない。

E9チューニングであれば、まあ、それほど複雑なことさえしなければある程度は弾けるようになるのだけれど、C6チューニングに至っては、私はチンプンカンプンだ。けれども、なぜかE9とC6のダブルネックの楽器を持っている。いざという時は、ダブルネックの方が都合が良い(らしい)。

そんな私たち、ペダルスチールギターを志す者たちの強い味方がいる。Japan Steel Guitar Associationだ。

ここに入れば、年に数回会報が送られてくる。その会報に、スチールギターの楽譜が載っているのだ。しかも、TAB譜つき(年度末にCDも送られてくる)。

このTAB譜を頼りに、スチールギターをせっせと練習していれば、そのうち弾けるようになるはず。今までわからなかったカントリーのスタンダードも弾けるようになるはず。なのだが、なかなか練習できていない。

しかし、ここで挫折しないためにも、なんとか苦しい中で年会費を納め、今年も晴れてJapan Steel Guitar Associationの会員になった。そして、本日、会員証が届いた。

このJapan Steel Guitar Association、一体何人ぐらい会員いるんだろう。若手のペダルスチールギター奏者も会員なのだろうか?などと、いろいろな疑問はあるが、とにかくなんでも良いからこの会は続けて欲しい。

藤井さん。Japan Steel Guitar Associationの皆様。いつも大変御世話になっております。日本から、ペダルスチールギターの文化の火を絶やさないように、なんとか練習して弾けるようになります!!

今年こそ、なにか一曲、しっかりと弾けるようになるぞ。