ファンキーなジャズとはまさにこれMorris Nanton

今日は暑い1日だった。このままいけば、真夏は日中45度ぐらいになってしまうのではないかと思うほど暑かった。暑くて暑くて、外を歩くのが苦痛であった。

それにもかかわらず、いや、そのせいもあってか、仕事は遅々として進まず、いろいろな方々から不満を言われ、嫌な1日だった。暑い上に仕事もイマイチ、というのはなかなか疲れる。

仕事帰りにディスクユニオンに寄り、レコードを買って帰ってきた。それもまとめて8枚。ストレスがたまるとついレコードを買ってしまうのは私の悪い癖か。

帰宅して、夕飯を食べながらそれらのレコードを聴いていたが、もちろん全てを聴ききることはできない。家族が寝静まった後、書斎のオーディオのボリュームを下げ、じっくりと聴いている。レコードを聴きながらこれを書いている。

私は、普段カントリーばかりを聴いているのだが、学生時代モダンジャズ研究会に所属していたこともあり(幽霊部員であったが)、ジャズのレコードをきくこともある。時々ある。ジャズのCDは1500枚以上持っているのだが、最近はCDを聴くことはほとんどない。CDを聴くほど気合が入らない。代わりにレコードを聴いている。レコードはなんとなくでも聴くことができる。不思議なもんである。

それで、今はMorris NantonのアルバムSoul Fingersを聴いている。これがまた、聴きやすくていいアルバムである。Prestigeレーベルの7000番台なのだが、聴きやすい。だいたいこの辺りのアルバムはブローイングセッションで、ジャムセッション垂れ流しのレコードが散見されるのであるが、このアルバムは比較的作りこまれている。Prestigeにホレスシルバーが移籍して、スタンダードを弾きまくっているというような雰囲気のアルバムである(もちろんピアノはホレスシルバーではなくモリスナントンであるが)。

このなんの変哲もないようなアルバムが、今日の私には丁度良い。アレンジはゴリゴリにされているし、どこかイージーリスニングのような感じすらしてしまうのだが、そこのところをMorris Nantonのファンキーなプレーが縦横無尽に駆け巡り面白くしている。こういうピアノアルバムはあまり多くない。ボビーティモンズも良いのだが、ちょっと暑苦しすぎるきらいがある。そこのところ、この人はすこしさっぱりしている。さっぱりしているのだが、めちゃくちゃファンキーなアルバムに仕上がっている。

良いなあ、こいうアルバム。