今年も晴れてJapan Steel Guitar Association会員で居られる

日本国内では唯一のペダルスチールギターのメーカー、ファゼイ・ペダルスチールギター・プロダクツ。私も一台ファゼイのペダルスチールギターを所有しており、メインで練習しているのはファゼイの楽器だ。メインとはいっても、ろくに弾けないのだけれど。

ファゼイは藤井三雄さんというペダルスチールギター奏者が経営し、ご自身で設計製作を行っている。日本で唯一のペダルスチールギター製作者だ。私も、何度か工場兼オフィスにお邪魔して、ペダルスチールギターを修理・調整してもらった。藤井さんの楽器は壊れずらくて、弾きやすくて良い楽器だ。

舶来品の楽器も持ってはいるのだけれど、どうしてもアメリカの人は足が長いから、そのままでは楽器の脚も長すぎて、靴やスリッパを履かないと練習ができない。その点、ファゼイの楽器は日本人の足の長さに合わせて約1インチぐらい脚が短いので素足でも練習ができる。

もっとも、もしスタジオに持ち出して練習したり、万が一ステージで弾くようなことになったらそれは素足ではなく靴を履いて演奏するわけだから必ずしも脚が短い必要はないのかもしれないけれど、自宅で練習する分にはファゼイが一番ちょうど良い。そういうわけで、主にファゼイで練習している。

以前にも書いたかもしれないが、ペダルスチールギターというのは、ものすごく難しい楽器で、所有して5年以上が経つが、ほとんど上達していない。そして、ものすごく競技人口が少ないので、教則本の類も国内ではほぼ流通していない。仕方がないので洋書を買って練習するしかない。

E9チューニングであれば、まあ、それほど複雑なことさえしなければある程度は弾けるようになるのだけれど、C6チューニングに至っては、私はチンプンカンプンだ。けれども、なぜかE9とC6のダブルネックの楽器を持っている。いざという時は、ダブルネックの方が都合が良い(らしい)。

そんな私たち、ペダルスチールギターを志す者たちの強い味方がいる。Japan Steel Guitar Associationだ。

ここに入れば、年に数回会報が送られてくる。その会報に、スチールギターの楽譜が載っているのだ。しかも、TAB譜つき(年度末にCDも送られてくる)。

このTAB譜を頼りに、スチールギターをせっせと練習していれば、そのうち弾けるようになるはず。今までわからなかったカントリーのスタンダードも弾けるようになるはず。なのだが、なかなか練習できていない。

しかし、ここで挫折しないためにも、なんとか苦しい中で年会費を納め、今年も晴れてJapan Steel Guitar Associationの会員になった。そして、本日、会員証が届いた。

このJapan Steel Guitar Association、一体何人ぐらい会員いるんだろう。若手のペダルスチールギター奏者も会員なのだろうか?などと、いろいろな疑問はあるが、とにかくなんでも良いからこの会は続けて欲しい。

藤井さん。Japan Steel Guitar Associationの皆様。いつも大変御世話になっております。日本から、ペダルスチールギターの文化の火を絶やさないように、なんとか練習して弾けるようになります!!

今年こそ、なにか一曲、しっかりと弾けるようになるぞ。

年の瀬に焦ること

先日、キッチンに置いてあったフェンダーの6弦のスティールギターを片付け、代わりにフェンダーの8弦のペダルスティールギターを出してきた。

今まで、そのペダルスティールギターはE9チューニングにしていた。E9であれば他にも幾つか10弦のペダルスティールギターをそのセッティングで持っており、わざわざ2本弦が少ないフェンダーのギターを出してきて弾くこともないだろうと思い、もう半年ほどしまったままにしていた。それを、もう一度出してきたのは、このペダルスティールギターをC6チューニングにしてみれば、C6のノンペダルスティールギターの練習にもなるし、ペダルも4つ付いているので、ペダルスティールの練習にもなり一石二鳥と考えたからである。

なぜ今更C6チューニングのスティールギターが弾きたくなったのかはよくわからない。最近スピーディーウェストのCDを聴いてジャジーなコードも弾いてみたくなったためかもしれないし、いままでC6というチューニングが全くわからなかったのが悔しかったからかもしれない。何れにしても、ほとんど気まぐれでC6のペダルスティールを嗜むこととなった。

2020年ももう終わろうとしている。一年の終わりに、何か焦りのようなものも感じているのだろう。今年も何もせずに終わっていくというのはあまりにも悲しい。それであれば、せめてC6チューニングのペダルスティールギターで一曲ぐらい弾けるようになれるのであれば、御の字と考えたのかもしれない。

思えば、今年は変な一年であった。春に私は転職し、ほどなくしてコロナの大流行があり、世の中の多くの人達は、自宅勤務だとか、テレワークに移行し、学生の多くも学校が休みになってしまったり、配信授業を受けたりと、私も含め世界中の人たちが今までの世界とまるで違う世界で生きてきた一年だった。来年もどうなるのかは誰もわからない。もしかしたら早期に解決するかもしれないし、永遠にもとには戻らないかもしれない。

世界というのは、一度変わってしまうともう完璧にはもとに戻らないものなのだ。それは、世界を、自分の世界と言い換えることもできるし、人間関係と言い換えることもできる。私の場合、今年の春に転職してから、どうも自分のペースをつかめないでいる。私は、会社に貢献できていないという思いが強く、貢献したいという思いも強く、それでいて、なにもせずに毎日を過ごしている。

自分の怠惰さ、無力さを思い知った一年だった。

いや、むしろ、振り返ってみると、私は前の会社に対しても何も貢献できないまま辞めてしまったではないか。前の会社だって、私がいた間に少しも良くはならなかったではないか。売り上げは下がる一方で、それに対して私は何もできなかったではないか。

結局私には、成功体験がない。

当たり前である。私は成功体験を勝ち得るような努力を怠ってきたではないか。

向上心とは、努力とともにあるべきもので、努力ないところに向上心は不要である。私は、そういうトレーニングを怠ってきた。甘えっぱなしできたのである。それで、ヤドカリのように自分のまわりの器だけ大きくしたり、小さくしたりして自分を大きく見せようとしてきただけなのだ。

年末になり、C6チューニングのペダルスティールギターを出してきたのも、それと同じことなのかもしれない。結局、器だけ変えたところで、トレーニング=練習をしなければ、自分はちっとも良くはならない。

努力しなければならない。それが私に今更課されたことなのだ。一年の終わりに、努力を怠ってきた自分を恥じているのである。

何事にもスピード勝負なSpeedy West

Speedy Westというとんでもないスティールギター弾きがいるというのは、20代の初めぐらいから知っていた。知っていたが、実際に彼の演奏を聴いたのは30代に入ってからだと思う。Jimmy Bryantとのデュエットアルバムを聴いて、やはりとんでもないオヤジだと感心したものだ。

スピーディーウェスト、なんとも速そうな名前である。彼は、おそらくペダルスティールギターの開祖の一人だし、彼の奏法自体がペダルをあまり多用せずに、ほぼスライドバーだけでメロディーやコードを作り上げている。YouTubeで彼の演奏を観ることができるが、両足ともリズムを刻んでいて、ほとんどペダルを踏んだりしていない。

それでも、レコードで聴く限りはかなり複雑なコードを鳴らしているから、随所にペダルを使っているのだろう。なにせトリプルネックやダブルネックのスティールギターのネックを自由に使い分けるのだから、ペダルなんて付いていなくても、なんでもできてしまうのだろう。

何よりも、すごいのは、高速テンポでのソロプレイである。テンポ300以上のような曲も、難なくこなしてしまう。世の中には、凄い連中がいるものだ。

凄い人は、だいたいテクニックに終始してしまい、音楽の深みのようなものはおろそかになりがちなのだが、この人の場合は、根っからのエンターテーナーのような演奏で、いろいろな形で聴くものを楽しませてくれる。カントリーミュージックではあるのだけれど、古いスタイルのカントリーだから、ジャズの影響を強く受けている。だから、コードも複雑なテンションを多用するし、ソロフレーズもなかなか洒落ている。

スピーディーウェストのアルバムは、若い頃の録音しか聴いたことがない。こういうオヤジが、歳をとってから、本気でウエスタンスウィングなんてやろうもんなら、相当面白い音楽をやってのけるだろう。

私も、彼に憧れて、何度もスティールギターの前に座ったが、一向に弾けるようになる気はしなかった。

そもそも、スピーディーウェストの使っているチューニングがわからない。

こんど、もっと時間をかけてじっくりと研究してみよう。

書斎にスティールギターを置いた。

楽器は日々の練習が重要である。それは。楽器というものがこの世界に生まれた時からの常識である。

この世に初めて生まれた楽器は何かしらないが、きっと練習が重要であったであろう。さすがに、初めて生まれた楽器だから、お師匠さんのような人はいなかったかもしれないけれど、当時の楽器奏者は、日がな一日楽器を練習していただろう。メトロノームとかを使って、インテンポで難しいフレーズを練習したりして、うまくできたら、ちょっと人前で弾いてみたりしていたのだろう。

私も、何か楽器を練習したほうが良いかと思い、書斎にスティールギターを持ってきた。Fender Deluxe 8という、これまた60年代のスティールギターである。とても難しい楽器である。ギターとチューニングが違うので、慣れないと何も弾けない。なかなか厄介な楽器である。

教則本の類を幾つか持っているので、それを参考にチューニングをし、弾いてみているのであるが、なかなか上手くならない。教則本の著者 小林潔先生にいろいろと活字で教えていただいているのだが、DVDを併用してもこれがまたなかなか難しいので苦戦している。

小林先生、どうか、この私にスティールギターのモジョハンドを授けてください。

ロックなPSG!

さて、またペダルスティールギターである。

今日は、 The Flying Burrito Brothersを聴いている。

フライング・ブリトー・ブラザーズなかなか奥深いロックの世界である。ロックの沼である。私は、初めて彼らの演奏を聴いた時、ああ、バーズだな、と思った。バーズそっくりだと思った。その時から、私は少しも変わっておらず、未だに彼らのアルバムを聴いてもフライング・ブリトー・ブラザーズなのか、バーズなのかの判別はつかないだろう。

バーズは、何枚かアルバムを持っている。ロデオの恋人だとか、いろいろと良いアルバムがあるのは知っているが、ほとんど聴かない。べつにきらいでも好きでもない。ただ、ああいうサウンドを聴いてもそれほどエキサイトしないのである。フライング・ブリトー・ブラザーズもそうである。それほどエキサイトしない。

ただ、彼らの曲にはペダルスティールギターが多用されている。それが、どうも悪くないのである。これで、ペダルスティールが入っていなかったら、特になんとも思わないかもしれない。Do Right Womanとか良い曲もあるのだけれど、それほど記憶に刷り込まれることのない彼らの曲も、ペダルスティールの音色をポップスに持ち込んだという意味では評価されても良いだろう。いや、世の中ではもっと高く評価されているのだろうけれど。

彼らの音楽を聴いていると、アレンジが案外凝っていて、かっこいい。そのアレンジの要を担っているのがペダルスティールギターなのである。マンドリンが入っている曲もあって、それも良い。

ペダルスティール、マンドリン、うーむ、カントリーなのである。カントリーテイストがありながら、古きよきロックに落ち着いているのが心地よい。彼らの音楽を聴いていると、べつにエキサイティングでなくても音楽は成立するんだと再確認させられる。

なーんだ、それで良いのか。

もっと、肩の力を抜いて音楽と向き合おう。

バディーエモンズはやっぱり

このブログをもうかれこれ二ヶ月近くサボってしまっていた。

特に何があったというわけでもないのだが、何もないからこそ、何も書くべきことがなかったのだ。とは言ったものの、世の中には書くべきことが山ほどあるということはなんとなく理解はしている。だからつまりは、サボっていただけなのだ。

それでは、今日、何かあったのかと言われると、特に何もなかったのだけれど、何もないという日々というのが案外大切なものである。何もない、と言えるような日々は平穏な人生をおくるうえでとても重要で、毎日がエキサイティングであっても、それはそれで良いのかもしれないけれど、安定しない毎日をおくると命がいくつあっても足りなくなってしまう。

そういえば、ひと月ほど前から、自宅に隣接している建物の取り壊しが行なわれている。建物が壊されるというのは、ちょっと非日常で、それだけでも私はストレスを感じてしまう。建物が壊されるということは、そこに次に何かができるか、はたまた道路の再開発に充てられるのか、何れにしても私の生活になんらかの変化が来るのである。その変化というのが、私にとって良い変化なのか、悪い変化なのか、私はその変化に馴染むことができるのか、いろいろと不安に感じてしまうのである。

やはり、安定が好ましいと感じてしまうのだ。

安定といえば、今夜はバディーエモンズのアルバムを聴いている。バディーエモンズはペダルスティールギターの名手。誰がなんと言おうと、ペダルスティールギターの奏法を完成させたのはこの人だし、完成にとどまらず、常にその表現の幅を広げ続けていた偉人である。

今更、バディーエモンズについて、私が語るようなこともないのだけれど、彼のスティールギターを聴いていると、その安定感が心地よい。決して、無難な演奏を繰り広げているからではない。彼は常に挑戦的であり、クリエイターであり続けている。けれども、その技術に裏打ちされた演奏は、聴いている私たちを不安にさせない。むしろ、その超絶技巧の中にも安心のようなものさえ感じてしまうのだ。

バディーエモンズのようなスーパースターを引き合いに出してしまい、とても恐縮なのだけれど、もし、私が彼のスティールギターの演奏のような安定を手に入れることができたら、世の中はどのように見えるのだろうか。

私の向上心は、時として私の安定を邪魔してくるのだ。それは向上心というよりも背伸びであるからなのだろうけれど、人は背伸びをすると安定感を失ってしまう。もっと着実に成長していかなければ、成長のために常にトレーニングしなければ、向上とは裏腹にバランスを崩してしまう。バランスを常に保つためには、全身のトレーニングが必要である。付け焼き刃ではダメなのだ。

バディーエモンズのスティールギターを聴いて、日々トレーニングをサボってしまっている自分を強く意識した。

せめて、ブログだけでもこまめに書こう。

John HugheyとThe Time Jumpers

Western Swingの名盤と言えば、Bob willsのThe Tiffany Transcriptionsが決定版だと思うけれど、そういう古いのではなくて、今を生きるミュージシャンのアルバムも忘れてはいけない。

もちろん、Asleep at the Wheelのアルバムはどれも素晴らしく、Bob Willsと並べられて語られるほど、今現役のバンドとしては最高峰なのだろうと思う。けれど、Asleep at the Wheelが上がるだけで、なかなか次が上がってこない。

そこで、自分のCDラックを見てみたのだけれど、バリバリのウェスタンスイングのアルバムと言うのが、あまりない。最近はあんまり流行らないのか、それともBob Willsのバンドが決定打だからそれ以上のアルバムを作るのが難しいのか、真相はわからない。

ナッシュビルの凄腕ミュージシャンが集まってやっているバンドでThe Time Jumpersというのがいる。この、方々のアルバムは、どこかちょっとウェスタンスイングの香りがして、なかなか素晴らしい。

私は、アルバム一枚しか持っていないのだけれど、ペダルスティールのPaul Franklinがいい味を出している。

この Paul Franklinは当代きっての名手なのだ。The Time JumpersでもVince Gillと共演しているけれど、Vince Gillとベイカーズフィールドカントリーのカバーアルバムを出していて、そこでも凄腕ぶりを発揮している。

The Time Jumpersのスティールギターと言えば、名手John Hugheyがかつて在籍していた。彼のスティールギターは、とても味わい深く、特にバラードを弾かせると右に出るものはいない。

YouTubeでJohn HugheyがThe Time Jumpersと名曲Sweet Memoriesを弾いている動画を見ることができるけれど、このスティールソロが素晴らしい。スティールソロはもちろんの事、歌も含めて、その演奏自体が素晴らしくて、観ていると必ず感動してしまう。

The Time Jumpers、もっとたくさんアルバム出してくれないかな。特に、カントリーの名曲集のカバーアルバムなんかを出してくれたら、嬉しい。

バディーエモンズの脅威

ペダルスチールギターについて、過去に何度かこのブログでも書いたけれど、チャレンジしては挫折してを繰り返し、ちっとも上達しない。私の書斎の一等地にこのペダルスチールギターという楽器が鎮座しており、いつでも練習できるのだけれど、なかなか練習しようという気持ちが湧いてこない。難しすぎるのだ。

今夜は帰宅してから、このペダルスチールギターという楽器の弦を交換した。今年の私の誕生日に妻に買ってもらったFender 400というスチールギター。

弦が錆びていたわけではないのだけれど、どうも今までのチューニングではどうしても弾けないフレーズがあり、E9thチューニングにチューニングし直したのだ。同時にペダルのセッティングも変更した。

これで、弾けるフレーズは増えたはずなのだけれど、どうもまた複雑になってしまった。E9thチューニングはペダルスチールギターの開祖、バディーエモンズが開発したチューニングで、まさに万能チューニングなのだが、慣れないとこれほど難しいチューニングはない。特に1弦と2弦のチューニングが3弦よりも低いことに初めは戸惑う。これらの弦はどのように使えばいいのか、と戸惑うのだ。

しかし、練習しているうちに、この2本の弦のありがたさがじわじわとわかってくる。メロディーを弾くときにどうしても必要な弦なのだ。

楽器の方は、目下練習中なので、詳しい話はまた今度にする。

今夜は、スチールギターの巨匠、バディーエモンズのCDを聴いている。

複雑なハーモニーをこの複雑な楽器でプレイするのは並大抵のことではないだろう。しかし、バディーエモンズは、それをいとも簡単に行ってしまう。スチールギターという楽器でどこまで表現できるかの究極をこの人は追い求めていたのだろう。

アップテンポの曲でのスピードピッキングも凄いのだけれど、バラードを演奏する時の和音の使い方が凄まじい。6弦のギターでは再現不可能な和音を駆使して、ジャジーに鳴らしたり、カントリー調にしたり、聴いている私たちを楽しませてくれる。

ペダルスチールギターを聴いたことがない方は、まず、このバディーエモンズから聞いてみてください。スチールギターのイメージが変わります。

Fuzzy Pedal Steel Productsでスチールギターをメンテしてもらった

全然まだ弾けていないのだけれど、Fuzzyという立川の砂川町にある日本で唯一のペダルスチールギターメーカーのPedal  Steel Guitarを一台持っている。 E9thとC6thのダブルネックなのだけれど、E9thの方はなんとなくペダルの使い方を理解しつつあるが、C6thのほうはちっともわからない。

ちっともわからなくて困っていて、仕方がないから、そのまま殆ど弾かずに書斎の一等地に置いてあった。それが、この度、もう少し練習してやろうと思い、キッチンの真ん中にアンプと一緒に置いた。これで、練習はしやすくなった。

折よく、カントリーのバンドの師匠から日本スチールギター協会の会報のバックナンバーを大量に譲ってもらった。

この会報に、いろいろなTAB譜が掲載されていて、毎号、E9th、C6th、C67thラップスチールギター各1曲ずつ課題曲が載っているのだけれど、これがなかなか勉強になる。早速、それらのTAB譜を頼りに練習をしている。

しかし、困ったことに、私はC6th側のパーツを流用しE9thのRKRのレバーのセッティングを変えて使っていたので、C6thのセッティングが通常のセッティングと違っていた。これでは、C6thのTAB譜通りに弾けない。

困った挙句、仕方がないのでFuzzyの藤井さんのところに楽器を持って行って、パーツを加えてもらった。

Fuzzyは立川からさらにモノレールと西武線を乗り継いで行ったところにあるのだけれど、キャリーカートも入れて30kgの楽器を持って行くのだから一苦労だった。それでも、自分の楽器を製造した場所に行くのだから、聖地巡礼のような気持ちになる。私の楽器には製造番号のようなものは書いていないので、いつ作られたものなのかはわからないけれど(中古で手に入れたわけだし)そんなに古いものではない。

私のカントリーのバンドのリーダーの楽器もFuzzyの楽器だ。リーダーが使っているんだから楽器の良さはわかっていた。だから、インターネット上で売りに出ていたのを発見し次第、すぐに購入した。

Fuzzyからパーツの取り付けが終わった楽器を引き取りに行き、自宅で組み上げてみたら、なんだかまた、この楽器で世界を変えてやろうというような、勇ましい気持ちになった。

どのようなチューニングにすべきなのか、Fenderの8弦

先日、40歳の誕生日を迎えた。

その、40歳の誕生日の前日、妻と御茶ノ水に散歩に行くと、1960年代のフェンダーのペダルスチールギターが店に置かれていた。妻は、私への誕生日プレゼントとして、その楽器を購入してくれた。

フェンダーのスチールギターの歴史は古く、Fenderという会社はもともとスチールギターを盛んに製作していた。50年代にテレキャスターを発売してからというものスパニッシュスタイルのエレキギターがフェンダーのラインナップの中心を担ってきて入るけれど、70年代の中頃まで、スチールギターもレギュラーラインナップに入っていた。

今回、妻にもらったのはFender 400という8弦、4ペダルのペダルスチールギター。ペダルスチールギターとしては4ペダルはちょっと少なくて不便なような気がするけれど、もともとノンペダルのスチールギターがベースになっている楽器なので、バーをスラントさせてコードを鳴らす前提で使えば、様々なコードが鳴らせる、その上で、基本的なコードについてはペダルを使えるという優れものである。

もともと、40年代ぐらいまではみんな6弦のスチールギターで弾いていたわけだし、もっと色々なコードに対応するために8弦にしたり、ペダルをつけたりしたという歴史もある。多くのスチールギターの名手が、6弦の不便な楽器やら8弦のシングルネックで多くの名演を残している。だから、ペダルが少ないとか、弦が少ないからといって表現の幅が狭まるというわけでは必ずしもない。

もちろん、ジャズで使うような、テンションコードを鳴らすためには8弦だと、少し不便ではある。バディーエモンズのC6ネックのような美しく複雑で完璧な響きは出せないかもしれない。けれども、スピーディーウェストはこのシングルネック、4ペダルの Fender 400で多くの名演を残しているわけだし、頑張ればやってできないことはないし、シンプルな分だけ楽器として扱いやすい。

しかしながら、一つだけ問題があって、果たしてこの楽器のチューニングをどうしようかというのが悩ましいところだ。

目下私は、10弦のE9thチューニングの1、2弦を省略した、変形E9thチューニングで使っているのだけれど、これでは、デフォルトで7thコードを鳴らすことができない。

そこで、3番ペダルでB7thを鳴らせるようにセッティングした。

1番、2番ペダルは通常の10弦のE9thペダルスチールギターと同じセッティングにしてある。これで、普通のE9thネックと同じ感覚(D#, F#はないが)で弾ける。

これが果たして正解なのかは、使いながら考えることにしていこうと思っている。4番ペダルはディミニッシュを鳴らせるようにセッティングしているのだけれど、ディミニッシュはサブドミナントから続いて鳴らすことが多いから、本当は3番ペダルに振り分けたほうがいいのかもしれないけれど、そうするともっと使用頻度が高いドミナント7thを鳴らすのが面倒になる。

どうも、こうも、正解が見えないのだ。

仕方がないので、手探りで日々セッティングを変えながら使っている。この楽器を開発した方は、一体、どんなチューニングで、どんなペダルセッティングで演奏することを想定していたんだろう。おそらくC6thかA6thで弾く前提で作っていたのだろうけれど、残念ながら6th系のチューニングは私はちっともわからない。インターネット上でFender 400のユーザーズマニュアルを見つけたのだけれど、8ペダルのセッティングで、難しいチューニングが載っていたので、それはパスすることにして、自分の使いやすいようにして使っている。

目下、スチールギターラグしか弾けないのだけれど、こつこつ練習して1日でも早くこの楽器を使いこなせるようになりたい。