ええ、ウェスタンスウィングを少々

好きな音楽はカントリーミュージックなのだけれど、Jazzもちょっとだけ聴く。

Jazzといえば、マイルスデイヴィスなんかのハードバップやら、ジョンコルトレーンのようなジャズを連想する方が多いかもしれない。私は、マイルスの50年代のハードバップはまあまあ聴かないわけではないのだけれど、コルトレーンは殆ど聴かない。学生の頃、すこしだけ聴いたりもしたけれど、よくわからなくて飽きてしまった。コルトレーン様に失礼だけれど。

それで、専らオルガンもののジャズばかり聴いていた。謂わゆるソウルジャズなんて呼ばれるやつだ。あとは、レッドガーランドのトリオとか、トムハレルとか、それと、チェットベーカーの晩年のレコードが好きだった。

そういうやつも嫌いではないのだけれど、なんとなくJazzというと暗い音楽が多い。特にチェットベーカーのやつは暗い。ソウルジャズは明るく楽しいのも結構あるけれど。それでも、明るくて、心ウキウキというような類いのレコードは少ない。

そこにきて、カントリーは明るい。歌っている内容はだいたい失恋の歌なのだけれど、明るめの曲調が多い。

正直言って、カントリーの明るさも、ジャズの不思議な魅力も捨て難い。

そこで、色々とレコードを漁っていたら、ウエスタンスィングという音楽に出会った。もう10年ほど前のことである。

ウエスタンスウィングという音楽は、ボブウィルスとテキサスプレーボイズというバンドが有名なのだけれど、40年代ぐらいに流行っていた音楽である。ちょうどジャズもハードバップなんかが出てくる前の、スウィングビッグバンドが流行っていた後半ぐらいか。フィドルやスティールギターなんかのカントリーのバンドの編成に、サックスなんかのジャズの楽器を取り入れて、スウィングジャズの名曲やカントリーの定番曲を演奏するスタイルの音楽だ。

これがまた、カントリー好きにも、ジャズ好きにも心地いい音楽である。ジャズと言っても、50年代以降の小難しいジャズではないから、ビバップ以降のジャズが好きな人には物足りないかもしれないけれど、おしゃれでスウィンギーなコードとリズムで、心ウキウキといったような音楽だ。

それで、ここのところ10年ぐらいはウェスタンスウィングといえばボブウィルス一筋できいてきた。アスリープアットザウィールなんかもちょっと聴いたけれど。

よくよく調べてみるとウェスタンスウィングは比較的新しい録音もあるらしい。先ほど挙げたAsleep at the Wheelもそうなのだけれど、現役で活躍しているバンドが結構いる。有名なところではナッシュビルで活躍しているThe Time Jumpersも大きく分けるとウェスタンスウィングだ。

それで、今夜はTom Morrell & the time -warp tophandsを聴いている。この人たちについては全くよくわからないのだけれど、リーダーの Tom Morrellはスティールギターの名手らしい。ビグスビーのヴィンテージのスティールギターを弾いている。

これがまた、なかなか楽しいアルバムなのだ。すこし、リラックスしてゆっくり音楽を聴きたいときにオススメです。

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