私は、実をいうとVenturesが好きでCDもたくさん持っている。
Venturesも色々とメンバーが入れ替わっているので、どの時代が好きかと言われると、ちょっと迷うのだけれど、やはりノーキーエドワーズがいた頃が好きかもしれない。
Venturesといえば、モズライトというイメージがあるのだけれど、60年代にモズライトを実際に使っていた期間はそれほど長くはない。後になって、モズライトを使っている頃もあるのだろうけれど、そのあたりはあまり詳しくない。
けれど、やっぱりモズライトを使っているベンチャーズが一番かっこいいと思う。何と言ってもあの、鋭いエレキらしい音色が良い。フェンダーのジャズマスターとかを使っている時期も長いようなのだけれど、やはりあのモズライト独特のデケデケした音にはしびれてしまう。
それで、モズライトを持っている。65年代のマークVと、66年のマークI通称ヴェンチャーズモデル。それと、ノーキーエドワーズモデルのThe Nokieである。このノーキーエドワーズモデルは、日本製もたくさん出ているのだけれど、私のはどうやらアメリカ製のモデルらしい。ヘッド裏にセミーモズレーのサインが入っている。
そもそも、セミーモズレーは何年頃までギターを作っていたのかは知らないが、このThe Nokieがまたド派手ながら、弾きやすくて良いギターである。弾いているといつまででも弾いていたくなるような、弾き心地である。
さすがはノーキーモデルというギターである。
指板がメイプルなのだけれど、ネック材と指板材の間にローズウッドが挟まっている、珍しい造りだ。これは、ノーキーエドワーズの好みなのか、はたまたただ奇をてらっただけなのかはわからないけれど、その辺も凝った造りでなかなか、物欲をくすぐる出来上がりになっている。
いつ頃のことか?
何十年か前だったと思います。
テレビでベンチャーズを観ました。
すごい!
と思いました。
みんな、手元見てないですね。
それで、あっさりと弾いてしまわれています。
プロだなぁ~、と。
ギター雑誌のインタヴューで、
「モズライトより、フェンダーのほうが、楽器としてのクォリティが高いから使っている」「ほんとうは、最初からフェンダーを使いたかった」と言うようなことを、
メンバーのどなたかがおっしゃっていたのを覚えています。
「へぇ~、そうなのか?」と思って読みましたけれど、
僕はモズライトを弾いたことがないので、なんとも言えない。
僕より少し上の年代のギター好きの多くの方が、
きっとモズライトのギターを欲しがっていらっしゃったのでしょうかね。
おそらく、そんな時代があったのかな?
「若大将」の全盛期とか、寺内たけしさんとか。
僕がモノゴコロがつく少し前の時代。
一昨年、こちらの介護事業所にボランティアで来てくださったバンドが、
ベンチャーズの曲を演奏してくれました。僕より少し年上の方たち。
リード・ギタリストは、古い国産のモズライトのコピーモデルで熱演されていたのを思い出しました。
月並みだけれど、
ベンチャーズのメンバーの方たちは、
「公房筆を選ばず」。
それぞれの楽器の持ち味を活かして弾いていらっしゃるのでしょうね。