想い出の夏Toots Thielemans

今年の夏は短かった。

いや、今年は短かった。短くて、辛い一年だった。時ばかりが過ぎ、先に進めない一年だった。そんな一年を思い出し、レコードを聴いている。

今年40歳になった私は、転職し、生活も変わった。他にも色々あったのだけれど、よくは覚えていない。何となく、一年が過ぎていった。

本を読まない一年だった。もっと読めばよかった。体を動かさない一年だった。当然太った。携帯電話をいじってばかりの一年だった。目が悪くなった。楽器の練習をしない一年だった。バンドの練習もできなかった。ブログの更新をサボった一年だった。つまらないことすら書き残せなかった。

来年はどんな一年になるのだろうか。

これはToots Thielemansというハーモニカ吹きで、想い出の夏という曲。私が最も好きなバラードの一つ。ジャズのバラードで好きな曲はたくさんあるけれど、ミシェルルグランの書いた曲が好きだ。

ミシェルルグランの曲でHow do you keep the music playingという曲があるけれど、あれも美しい。フランクシナトラがクインシージョーンズのビッグバンドを従えて、歌っているのがとても好きだ。

私は、布団から出て、ボーとしている。時が過ぎていくのを感じながら、服を着て、

明日が来てもなにも変わらないのが常というものだ。明日が変わるのは、一年のうち今日ぐらい。今日から生まれ変わったように努力しなくては、明日も同じ自分でいてしまう。

「想い出の夏Toots Thielemans」への1件のフィードバック

  1. 僕も、元旦は家から一歩も出ませんでした。
    これは確かにコロナの影響です。

    2年ほど前に保護したにゃんこ、その名も「みゃ~介」と、
    食べちゃ寝て~、を繰り返しました。

    例年なら、職場でなにがしか仕事をしているのに。

    でも、なんだかのんびりできました。

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