ええ、ウェスタンスウィングを少々

好きな音楽はカントリーミュージックなのだけれど、Jazzもちょっとだけ聴く。

Jazzといえば、マイルスデイヴィスなんかのハードバップやら、ジョンコルトレーンのようなジャズを連想する方が多いかもしれない。私は、マイルスの50年代のハードバップはまあまあ聴かないわけではないのだけれど、コルトレーンは殆ど聴かない。学生の頃、すこしだけ聴いたりもしたけれど、よくわからなくて飽きてしまった。コルトレーン様に失礼だけれど。

それで、専らオルガンもののジャズばかり聴いていた。謂わゆるソウルジャズなんて呼ばれるやつだ。あとは、レッドガーランドのトリオとか、トムハレルとか、それと、チェットベーカーの晩年のレコードが好きだった。

そういうやつも嫌いではないのだけれど、なんとなくJazzというと暗い音楽が多い。特にチェットベーカーのやつは暗い。ソウルジャズは明るく楽しいのも結構あるけれど。それでも、明るくて、心ウキウキというような類いのレコードは少ない。

そこにきて、カントリーは明るい。歌っている内容はだいたい失恋の歌なのだけれど、明るめの曲調が多い。

正直言って、カントリーの明るさも、ジャズの不思議な魅力も捨て難い。

そこで、色々とレコードを漁っていたら、ウエスタンスィングという音楽に出会った。もう10年ほど前のことである。

ウエスタンスウィングという音楽は、ボブウィルスとテキサスプレーボイズというバンドが有名なのだけれど、40年代ぐらいに流行っていた音楽である。ちょうどジャズもハードバップなんかが出てくる前の、スウィングビッグバンドが流行っていた後半ぐらいか。フィドルやスティールギターなんかのカントリーのバンドの編成に、サックスなんかのジャズの楽器を取り入れて、スウィングジャズの名曲やカントリーの定番曲を演奏するスタイルの音楽だ。

これがまた、カントリー好きにも、ジャズ好きにも心地いい音楽である。ジャズと言っても、50年代以降の小難しいジャズではないから、ビバップ以降のジャズが好きな人には物足りないかもしれないけれど、おしゃれでスウィンギーなコードとリズムで、心ウキウキといったような音楽だ。

それで、ここのところ10年ぐらいはウェスタンスウィングといえばボブウィルス一筋できいてきた。アスリープアットザウィールなんかもちょっと聴いたけれど。

よくよく調べてみるとウェスタンスウィングは比較的新しい録音もあるらしい。先ほど挙げたAsleep at the Wheelもそうなのだけれど、現役で活躍しているバンドが結構いる。有名なところではナッシュビルで活躍しているThe Time Jumpersも大きく分けるとウェスタンスウィングだ。

それで、今夜はTom Morrell & the time -warp tophandsを聴いている。この人たちについては全くよくわからないのだけれど、リーダーの Tom Morrellはスティールギターの名手らしい。ビグスビーのヴィンテージのスティールギターを弾いている。

これがまた、なかなか楽しいアルバムなのだ。すこし、リラックスしてゆっくり音楽を聴きたいときにオススメです。

さよならMarlen

MarlenのS−10、ペダルスティールギターを売却した。

勿体ないことにあまり弾いていなかった。楽器に申し訳ない。Marlenはわたしにとって初めての本格的なペダルスチールギターだった。ウォルナットマイカのボディーが渋かった。

結構いい金額で売れた。それだけでも嬉しい。

Marlenといえば、かの Speedy Westが晩年愛用していた。もっとも、Speedy Westのことだから、レギュラーのE9/C6セットアップではなかっただろうけれど、なかなかあれはあれでカッコイイギターだった。

いつだったか、職場でアメリカの関係会社の人に、最近何をしているか、ギターは練習しているのかを聞かれ、最近は専らペダルスティールギターばかり練習している(練習していた時もあった)と答えたら、

ペダルスティールギターっていうのは、とても難しい楽器だけれど、マスターしたところで女の子に追い掛けられるような類いの楽器ではないな。

と言われた。

彼は、カントリーのバンドを組んでいて、メンバーにはペダルスティールプレーヤーも居たから、決して馬鹿にして行ったわけではないだろうけれど、本当に彼の言う通り、難しい楽器であることは確かだが、上達したからってモテるようになるような楽器ではない。

むしろ、なんだか椅子に座って弾く楽器なので、「暗い」。それに、とてつもなく重い。この楽器を持って移動していると、なぜ自分はこんな因果な楽器を弾くようになったのかと思えてくる。

そもそも、ペダルスティールギターを弾くようになったのは、カントリーのバンドのリーダーがペダルスティールプレーヤーだったからなのだ。彼が奏でるペダルスティールの音は、ギターでは全く真似できなくて、複雑なコードをいとも簡単に鳴らしていて、かっこよかった。リーダーはもともとハワイアンの人だから、C6ネックを魔法のように鳴らすことができるのだ。

カントリーを奏でる際にペダルスティールギターから出てくる、ジャジーなコードに憧れたものだ。

ジャジーなコードはC6ネックの専売特許のように思われているかもしれないが、ロイド・グリーンなんかは、E9のネックでいとも簡単にジャズのフレーズやコードを鳴らしている。やっぱり楽器ではなく、腕の問題なんだろうな。

E9のペダルスティールギターはシンプルなようでいて、なかなかこれで奥深い。奏法を身につけるのが難しいことには変わりないが、C6よりも直感的に弾くことができそうな気持ちにさせてくれる。

私が持っていた Marlenの楽器はE9のシングルネックの楽器だった。プロでも使えるクオリティーの楽器で、ニーレバーは4本付いていた。ネックはアルミニウムで、その長いサスティーンは、それまで使っていたEmmonsのエントリーモデルとは一線を画していた。(Emmonsもなかなか良い音がするけれど)

この楽器で世界を変えてやるんだという勇ましい気持ちにさせてくれる楽器だった。

このMarlenの楽器をなぜ売却したかは、後日レポートします。

バッチリ調整から上がってきたFuzzy

先日、Fuzzyさんのペダルスチールを手に入れた話を書いた。少し自分でも見てみたが、色々とガタがきているだけでなく、どういう機構になっているのか、9番目のペダルは何に使うのか、ちっともわからなかったのと、ニーレバーの位置が使いづらかったこともあり、Fuzzy Pedal Steel Guitar Productsに調整をお願いすることにした。

結構な費用はかかってしまったが、ニーレバーを3つ増設してもらい、ニーレバーとペダルの位置をずらすという大手術をした上で、調整してもらい、楽器が出来上がってきた。

この楽器も、新品で買うとなると今となっては$4,500以上するのである。今の日本円になおすと、約65万円!!まあまあ高級楽器である。当時だって新品で40〜50万円ぐらいはしたであろうか。そこそこな高級楽器である。それを新品同様に調整した代金だと思えば、あの結構な費用も仕方ないかと思う。

Fuzzyさんは世界中からきているオーダーの新作楽器製作の忙しい間を縫って、なんとか短期間で調整してくれた。

楽器のセットアップ(Copedent)は現在メインで使っている同じくFuzzyのスチールギターと同じにしてもらった。それに追加して、この楽器にはE9からB6チューニングへの切り替えレバーと、全く使い道がわからないフランクリンペダルが加わっている。

フランクリンペダルはせっかく9本ペダルの楽器だからということで、8本ペダルにするのも勿体無いので残してもらったが、実のところ全く使い方はわからない。まあ、仕方ないので、まずは他の8つのペダルの使い道を解読した後に使い道を勉強しようと思う。

こういう、自分でいじれない楽器については、やはり国産は心配がない。これが輸入品のペダルスチールだったら、修理できる人は探せたとしても、オリジナルのパーツがない。その点、Fuzzyさんはいつでも相談に乗ってくれる。エモンズとかショーバッドのパーツはある程度汎用性もあるので、頑張れば自分で治せなくもないが、パーツの手配を考えると、やはり藤井さんの楽器に勝るものはない。

あと、輸入物の楽器は日本人の体格に合っていないという欠点もある。私自身、輸入物の楽器も持ってはいるのだが、やはりちょっと楽器の高さが高すぎる。あれはあれで乱暴な音がしていい楽器ではあるのだが、普段弾くとなると、ちょっと改造せねばならない。なかなか難しい世界なのである。

それでも、一番の問題は、この楽器をまだ全然習得できていないということだな。

とりあえず、日々スケールの練習と、簡単な練習曲をやっております。早くバンドで弾けるぐらいになりたいなぁ。

Fuzzyさーん!助けてー!

私は、Pedal Steel Guitarという楽器が好きだ。とても好きだ。

好きは好きなのだが、その奏法たるや全然習得できていない。なんせ難しい楽器なのである。難しい代わりに、いろいろなコードを鳴らせたりするので、是非とも奏法を習得したい楽器なのである。

6月にFuzzy Steel Guitar Productsの工房にお邪魔して、一台中古の楽器を購入させていただいた。ユニバーサルチューニングの12弦の楽器である。ニーレバーが縦型も合わせると7本付いているほぼフル装備の楽器である。

この楽器にとても満足している。満足どころか、全然使いこなせていない。B6の部分が全然理解できていない。

そこに来て、もう一台Fuzzyの楽器が手元にやってきた。これについて言えば、そもそもペダルが9つも付いているのに、ニーレバーが4本という変則的なセットアップである。しかも、ニーレバーの位置もよく分からない場所に付いている。

とりあえずチューニングしてみたのだけれど、これがまた、どうなっているのかさっぱりわからない。完全にお手上げである。とりあえず、ニーレバーの位置が使いづらいので、移動したいと思っている。もう少し1番ペダル側に移動したい。

一体、前のオーナーはどうやって使っていたのか。

ちっともわからない。

ちっともわからないので、Fuzzy Steel Guitar Productsにもう一度頭を下げて、この楽器を調整してもらおうかと思っている。縦型のニーレバーとB6用のニーレバーを計3本造設できればベストなのだが、結構高くつくと思われる。

どうしたものか。

Fuzzyの楽器はそのメカニズムだけでなく、音も素晴らしい。大満足であるからこそ、この楽器も弾ける状態に持っていきたい。

藤井様、なんとかお願い申し上げます。

レコードのカートリッジを替えた

レコードを何枚も持っていて、時間を見つけて聴いているのだが、なかなかじっくりと聴く時間が作れないでいる。私のような歳の人間がレコードをじっくりと聴くほど時間が有り余っているというのも問題なのだろうが(私は今40代前半なので)、趣味は専ら音楽なのでできればゆっくりと音楽を聴きたいという気持ちはある。

家族には申し訳ないのだが、休みの日には一人ゆっくりと時間を過ごしていることが多いのだが、そういうときに限って音楽をかけようという気持ちがあまり沸いてこない。不思議なものである。むしろ、人が家に来ているときなど、無性にレコードを聴きたくなるのだ。

まあ、それはそれとして、レコードである。

私が学生の頃、清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちでステレオのセットを買ったのだ。それから20年間で少しずつアンプやスピーカーをアップデイトしてきて、今は身分不相応かもしれないが、真空管アンプをJBLにつないで音楽を聴ける環境を手にいれた。それほど高いセットではないけれど、カントリー、ジャズ、ロック、クラシック少々を聴く分にはこれで十分である。

特に、Jazzを聴く人にはオーディオにお金をかける人が多くて、何百万円、ときには何千万円と音響設備にかけていたりする。そういう方々も羨ましくは思うけれど、私はどちらかというと音楽を気分良く聴ければそれで良いので、そこまでお金をかけようとは思っていない。むしろ、気軽に扱えて、そこそこ良い音質で聴けるいまのステレオセットに勝るものはないとすら思っている。

レコードのカートリッジは学生時代からずっとシュアーのM44Gを使っていたのだが、気がついたら生産終了になってしまっていた。生産終了になってしまってからは、ディスクユニオンオリジナルの、通称「ユニオン針」とか「赤針」というのに針だけ交換して使っていたのだが、先日ディスクユニオンに行ったところ、その赤針もなくなっていた。

それで、仕方なく、レコードのカートリッジを新調した。

極力お金はかけたくなかったのだが、せっかくだからそこそこの音質で聴きたいと思い、御茶ノ水のオーディオユニオンに行ってきた。その中で、丁度良い値段帯で、出力が大きく(音に迫力があって)、そこそこ音質も良いという評判のChudenのカートリッジを買ってきた。MG-3675というモデルである。

オーディオユニオンの人によると、丸針の方が元気な音はするらしいが、楕円針の方がきめ細さも持ち合わせているとのことであったので、一応クラシックも聴いたりする手前楕円針のMG-3675の方にした。

結果、今の所何の不満もない。音圧/迫力はM44Gと同じぐらいあるし、サ行が歪んだりしないので、むしろこっちの方がはじめっから普通に使えて良い気もする。

早速、先日購入したビルエバンスのワルツフォーデビーなんかを聴いてみたが、シンバルの音もきれいに出てくれるし、うちのステレオセットのパフォーマンス的には十分すぎるぐらいであった。

今はこのカートリッジで、バーニーケッセルのモントルーでのライブ盤を聴いているが、ギターの音が前に出てくる感じがして、ベースもしっかり鳴るし、悪くない。これで2万円しないぐらいで買えるので、レコード針としてはリーズナブルな方である。

ひとまず大満足である。

ユニバーサルチューニングとは何なのか、まだわからない。

Fenderのストラトキャスターを売却し、Pedal Steel Guitarを購入した。

Fuzzy Pedal Steel Guitar Productsの12弦ユニバーサルチューニングの楽器だ。今までもFuzzyのダブルネックは持っていたのだが、C6の方のネックはさっぱりわからなかったので、E9に専念しようかと考えたが、それではなんだかできることも限られてしまうという何とも消極的な理由でユニバーサルチューニングの12弦にした。

はじめは、12弦の楽器をオーダーしようかと思ったのだが、為替の関係もあり値段が高くて(税込60万円以上)、Fuzzyの藤井さんに相談したところ、良い中古があるというので中古を譲ってもらった。自分にとって安くはない買い物ではあったが、昨今のペダルスティールの相場からすればとても良い買い物であった。

そもそもペダルスティールはあまり中古は出回らないし、中古が出回ったとしても、自分の求めているスペックのものは殆ど存在しない。まして、12弦ユニバーサルは玉数が少ないので納得のいくような楽器に出会えることはまずない。

この楽器も、エクストラロングスケールという厄介な一面を除いては、ほぼ私が求めていた仕様のものである。エクストラロングスケールも弦の選択と、スケールに慣れてしまえば特に問題はない。(ロングスケールはサスティンが長く、音も太いというメリットもある)ニーレバーが押し上げも含めると7本という、これまたプロでも扱いきれないぐらいのオーバースペックなのだが、必要なものは全て揃っている。

とりあえず、ユニバーサルチューニングの、E9の部分を少々練習している。B6の方は、やっと6番ペダルの使い方を覚え始めたぐらいである。殆ど、使いきれていない。

しかし、この楽器で藤井さんはありとあらゆる音楽を奏でられてしまうのだ。

目下、藤井さんのCDを聴いたりしてイメージトレーニングをしている。

ペダルスティールの終着駅の一つとも言える楽器であることは間違いない。

シンプルは美しいLes Paul Junior

Gibsonというギターメーカーは、ハイエンドモデルからスチューデントモデルまで揃えたフルライン戦略で長年やっている。ギターに関しての話だが。

ギブソンの中でも、スチューデントモデルにあたるLes Paul Juniorというモデルがあるのだが、私はLes Paulの中でも特にこのモデルが好きで、一台持っている。

とは言っても、ずいぶん前に中古で購入したものなので、塗装には盛大にクラックが入っており、ネックの後ろにはかなり大きな打痕もある。

正確にはBillie Joe Armstrongというギタリストのシグネチャーモデルで、私はこのBillie Joeという人についてはあまり詳しくないのだが、Les Paul Juniorについてはかなりのこだわりのある方のようで、ギブソンから Les Paul Juniorばかりたくさんシグネチャーモデルを出している。プロのギタリストなのに、スチューデントモデルで自分のシグネチャーモデルを作るあたりに、誠に好感が持てる。

本来このLes Paul JuniorはP-90というシングルコイルピックアップが一基搭載されているのだが、このモデルにはP-100だったか、H-90だったかそれと似たようなピックアップ、デュアルコイルのスタックドハムが載っている。

なので、厳密には本来のこのモデルのサウンドが出るわけではないのだけれど、昨今のGibson製のP−90の音にそれほど満足していないので、このピックアップのちょっとパワフルで下品な音はかえって好きなぐらいである。P-90もオリジナルの昔のやつは音抜けもよく良いピックアップなのだが、なかなかああいう良い音のするP−90には当たったことがない。シンプルなだけ難しいピックアップなのだ。

それで、このギターはピックアップが一つしかついていないために、とても使いやすい。泣いても笑っても、一個のピックアップの音を使いこなさなくてはいけない。P−90はボリュームを絞ったりするとちょっとこもった音になったりして、便利なのだが、このギターについて言えばそういう洒落た演出は効いていない。誠に潔い。

この一台だけでライブでもやろうという度胸が欲しいところなのだが、私は欲張りなので、まだその境地には達していない。目下、自宅でつま弾いているだけである。

腕がバレる、というのか、もともとアラを隠せるほど上手いわけでもないのだが、シンプルだからこそ、多様な音作りのエロスの沼に吸い込まれないで済む。これで弾けなければ、どんな楽器でも弾けないのだという悲しい現実を突きつけられる厳しい楽器である。

しかし、このシンプルさを好むギタリストも多いようで、最近ではあのJohnny Aがメインのギターを Les Paul Juniorにしてしまった。もともとJohnny Aと言えば、ギブソンカスタムショップから高級なアーチトップのシグネチャーモデルを出していたほどの方である。ああ、 Johnny Aといっても、知っている方は相当なギターフリークぐらいかもしれん。けれど、ギターからいろいろなサウンドを絞り出してきた名人Johnny AがメインのギターをLes Paul Juniorにしてしまったというのは、結構エポックメイキングなことなのだ。少なくとも私にとっては。

きっと、彼もこのシンプルさが気に入ったのだろう。

何度か、私はこのBillie Joe Armstrongモデルにタップスイッチをつけてしおうかとも考えたりしたのだが、そういうことをすると、このシンプリシティーを崩してしまうのではないかと考え、ストックのまま使っている。ギターというのは実際、シンプルな方が使い勝手が良いのだ。

スチューデントモデルとはいえ、侮れないレスポールジュニアをこれからも時々つま弾こうかと思う。

気分はJohnny Winter

レアなエレキギターといえば、ほとんどはアメリカ製のギターであって、アジア製のギターやら日本製のギターの多くは量産品なのであまりありがたみがないというのが私の今まで思っていたことであった。

Hondo(本土?本渡?)というメーカーがあり、韓国のメーカーだと思っていたのだが、日本のメーカーかもしれない、よく分からない。例によって作りの悪いエレキギターを作っている。

ErlewineのLazerもHondoで作られている。アールワイン本人が作ったやつは3000ドル近くする高級品だが、HondoのLazerは450ドルぐらいで売られていた安物のギターである。高級品メーカーのErlewineが韓国でボディーを作らせて、アメリカで組み込みを行ったErlewineのLazerという厄介な商品がある。高級な安物ギターである。使われているパーツ(可変抵抗やスイッチ)は安物である。木工もいいかげんである。しかし、ブランドは高級ブランドのErlewineが付いている。

このギターは、HondoのLazer同様にかなりレアな(希少な)ギターである。 Johnny Winterが晩年までメインで愛用していたギターであるが、よくもまあこういう安物のギターをあれだけハードにツアーで使っていたものだと感心してしまう。

もともとはトラベルギターで(アールワインはトラベルギターを色々と作っている)あるから、ツアーで使うのは本来の使い方なのだろうけれど、Johnny Winterほど大物になるとツアーバスでの移動だろうから、わざわざトラベルギターを使う必要はない。むしろ、バックアップの機材とか、もう一台のメインのGibson Firebirdとかもっともっとかさばるギターを持って歩いているわけだから、こんな安物のトラベルギターをメインで使う必要はない。

しかし、実物を触ってみると、これがまたなかなか悪くない。音も、本格的なギターの音がする。

ネックシェイプはかなり薄めで、ネックの幅がかなり太いので慣れるまで戸惑うかもしれない。スケールは25.5インチのフェンダースケール、24フレット仕様。持った感じはものすごくバランスが良い。この辺りが巷のトラベルギターと一線を画す。ここまで持った感じのバランスが良いトラベルギターは、TravelerのUltra Light EDGEぐらいかもしれない。あれはピエゾピックアップで、こちらはマグネチックピックアップだから、エレキでバリバリ弾きたい人にはHondoかErlewineのLazerをお勧めする。

ストラップをつけて立って弾いても、座って弾いてもバランスが良いようにボディーがデザインされているのはさすが Erlewineのデザインだからか。ジョニーウィンターはいつも座って弾いていたから、そういうボディーのバランスも重要だったのだろう。私も、書斎で座って弾くことが多いので座ったときにバランスが良いギターがありがたい。

このギター、Johnny Winter以外に弾いている人を見たことがないけれど、一体何台ぐらい生産されたのだろう。ブリッジは専用のシャーラー製Wine-O-Maticが使われているから、このパーツの金型代を消却するためには少なくとも1000台ぐらい作らなければいけないだろうけれど、そんなにたくさん市場に出ているところを見たことがない。きっと良いところ500台ぐらいしか現存しないのだろう。

ネックの幅(指板の幅)が広いと書いたが、これは慣れるのに時間はかかるが、慣れてくるとチョーキングがしやすかったりして重宝する。スルーネックだからこそできる仕様だろう。

近頃の私のメインギターである。

今年も晴れてJapan Steel Guitar Association会員で居られる

日本国内では唯一のペダルスチールギターのメーカー、ファゼイ・ペダルスチールギター・プロダクツ。私も一台ファゼイのペダルスチールギターを所有しており、メインで練習しているのはファゼイの楽器だ。メインとはいっても、ろくに弾けないのだけれど。

ファゼイは藤井三雄さんというペダルスチールギター奏者が経営し、ご自身で設計製作を行っている。日本で唯一のペダルスチールギター製作者だ。私も、何度か工場兼オフィスにお邪魔して、ペダルスチールギターを修理・調整してもらった。藤井さんの楽器は壊れずらくて、弾きやすくて良い楽器だ。

舶来品の楽器も持ってはいるのだけれど、どうしてもアメリカの人は足が長いから、そのままでは楽器の脚も長すぎて、靴やスリッパを履かないと練習ができない。その点、ファゼイの楽器は日本人の足の長さに合わせて約1インチぐらい脚が短いので素足でも練習ができる。

もっとも、もしスタジオに持ち出して練習したり、万が一ステージで弾くようなことになったらそれは素足ではなく靴を履いて演奏するわけだから必ずしも脚が短い必要はないのかもしれないけれど、自宅で練習する分にはファゼイが一番ちょうど良い。そういうわけで、主にファゼイで練習している。

以前にも書いたかもしれないが、ペダルスチールギターというのは、ものすごく難しい楽器で、所有して5年以上が経つが、ほとんど上達していない。そして、ものすごく競技人口が少ないので、教則本の類も国内ではほぼ流通していない。仕方がないので洋書を買って練習するしかない。

E9チューニングであれば、まあ、それほど複雑なことさえしなければある程度は弾けるようになるのだけれど、C6チューニングに至っては、私はチンプンカンプンだ。けれども、なぜかE9とC6のダブルネックの楽器を持っている。いざという時は、ダブルネックの方が都合が良い(らしい)。

そんな私たち、ペダルスチールギターを志す者たちの強い味方がいる。Japan Steel Guitar Associationだ。

ここに入れば、年に数回会報が送られてくる。その会報に、スチールギターの楽譜が載っているのだ。しかも、TAB譜つき(年度末にCDも送られてくる)。

このTAB譜を頼りに、スチールギターをせっせと練習していれば、そのうち弾けるようになるはず。今までわからなかったカントリーのスタンダードも弾けるようになるはず。なのだが、なかなか練習できていない。

しかし、ここで挫折しないためにも、なんとか苦しい中で年会費を納め、今年も晴れてJapan Steel Guitar Associationの会員になった。そして、本日、会員証が届いた。

このJapan Steel Guitar Association、一体何人ぐらい会員いるんだろう。若手のペダルスチールギター奏者も会員なのだろうか?などと、いろいろな疑問はあるが、とにかくなんでも良いからこの会は続けて欲しい。

藤井さん。Japan Steel Guitar Associationの皆様。いつも大変御世話になっております。日本から、ペダルスチールギターの文化の火を絶やさないように、なんとか練習して弾けるようになります!!

今年こそ、なにか一曲、しっかりと弾けるようになるぞ。

気分はDuane Eddy Guild X160

私は、ギルドというギターメーカーのエレキギターが好きだ。

好きな理由は、私の敬愛するギタリストMerle TravisもDuane EddyもかつてGuildのエレキギターをテレビで弾きまくっていたからだ。とにかく、この二人のかき鳴らすGuildのギター(スーパージャンボボディー)はド派手でかっこよかった。

この二人に憧れて、私もギルドのアーティストアワード(かつてのJohnny Smithモデル)とX160というギターを所有している。Artist Awardの方は、ボディーが馬鹿でかくて、日本人の私が持つとなんだか二人羽織のような、ギターにもたれているかのような状態になるが、音はものすごく良い。生で鳴らしていても、ものすごく気持ちが良い。すっきりとしたまさに高級ギターの音がする。

X160は、マイナーなモデルで90年代の一時期だけアメリカで作られていたモデルなのだけれど、これがまた、存在感があって良いギターである。ギルドの中では比較的廉価モデルなのだろうけれど、Dearmond製のピックアップが2発搭載されていてゴロリとしたごつい音がする。フロントピックアップの音も、甘すぎず、どちらかというと無骨で頼もしい。

カラーがオレンジで、ビグスビーお付いているので、ぱっと見グレッチのような見た目も良い。この楽器を楽器屋で見た時、初めは日本製のグレッチかと思った。ダイナソニックが搭載された6120かと思った。

あれ、へんな仕様の6120があるな、と思ったらギルドだった。

あんまり期待しないで鳴らしてみると、これがまたグレッチよりも箱鳴りがして、爆音で鳴らすとすぐにハウってしまいそうで、実際店のツインリバーブのボリュームを上げるとハウった。しかしながら、ルックスがいかつくて、なおかつグレッチではなく、ギルドのテイストを色濃く残していて、これこそが私の求めていたロカビリー/カントリーギターであると強く感じた。

アーティストアワードを買った時、もうギルドは上がりだと思ったが、アーティストアワードがあまりにも良いギターなので、ギルドというギターメーカーがさらに好きになった。このX160もまるで、さっきまでデュアンエディーが抱えていたかのような存在感があってすぐに気に入った。

家の、メインのアンプであるケンドリックのツイードアンプに繋いだら、気分は50’sのロカビリーマンセーの時代にタイムスリップしてしまった。

目下、ロカビリーを練習しているのだが、ロカビリーというのは奥が深くて、なかなか思うように弾くことができない。しかし、サウンドはロカビリーであるから、弾けなくてもデュアンエディーやらエディーコクランやらの気分に浸ることができる。

ギブソンやら、フェンダーやら、世に言うギターの最高峰はいろいろあるけれど、ギブソンやフェンダーは良い音がするのが当たり前すぎて、こういうギルドみたいなギターが一台あればなんだか自分だけ特別なサウンドを手に入れたかのような気がしてくる。楽器というのは、弾きやすさとか、音色とかもとても重要なのだけれど、私のようなアマチュアにとっては、楽器は気分が一番重要なのだ。気分が乗ってくる楽器があれば、弾けないフレーズだって何度も練習できてしまう。それに、あんな曲、こんなフレーズ、いろいろと弾いてみたくなる。

アメリカ製のグレッチなんかよりも作りが良くて、安心して練習に持っていけそうなところも気にっている。愛用のヘイマーとともに、私のメインギターとして、書斎に置いている。