バディーエモンズの脅威

ペダルスチールギターについて、過去に何度かこのブログでも書いたけれど、チャレンジしては挫折してを繰り返し、ちっとも上達しない。私の書斎の一等地にこのペダルスチールギターという楽器が鎮座しており、いつでも練習できるのだけれど、なかなか練習しようという気持ちが湧いてこない。難しすぎるのだ。

今夜は帰宅してから、このペダルスチールギターという楽器の弦を交換した。今年の私の誕生日に妻に買ってもらったFender 400というスチールギター。

弦が錆びていたわけではないのだけれど、どうも今までのチューニングではどうしても弾けないフレーズがあり、E9thチューニングにチューニングし直したのだ。同時にペダルのセッティングも変更した。

これで、弾けるフレーズは増えたはずなのだけれど、どうもまた複雑になってしまった。E9thチューニングはペダルスチールギターの開祖、バディーエモンズが開発したチューニングで、まさに万能チューニングなのだが、慣れないとこれほど難しいチューニングはない。特に1弦と2弦のチューニングが3弦よりも低いことに初めは戸惑う。これらの弦はどのように使えばいいのか、と戸惑うのだ。

しかし、練習しているうちに、この2本の弦のありがたさがじわじわとわかってくる。メロディーを弾くときにどうしても必要な弦なのだ。

楽器の方は、目下練習中なので、詳しい話はまた今度にする。

今夜は、スチールギターの巨匠、バディーエモンズのCDを聴いている。

複雑なハーモニーをこの複雑な楽器でプレイするのは並大抵のことではないだろう。しかし、バディーエモンズは、それをいとも簡単に行ってしまう。スチールギターという楽器でどこまで表現できるかの究極をこの人は追い求めていたのだろう。

アップテンポの曲でのスピードピッキングも凄いのだけれど、バラードを演奏する時の和音の使い方が凄まじい。6弦のギターでは再現不可能な和音を駆使して、ジャジーに鳴らしたり、カントリー調にしたり、聴いている私たちを楽しませてくれる。

ペダルスチールギターを聴いたことがない方は、まず、このバディーエモンズから聞いてみてください。スチールギターのイメージが変わります。