またまた同じようなものが欲しくなる病 Schott 613

以前にも書いたが、私はついつい同じようなものが欲しくなってしまう。

黒のテレキャスターだけで3本、ブロンドのテレキャスターも2本持っている。どうもこう、同じようなものを手元に置いておきたい性分なのかもしれない。

今日は手元にショットのダブルライダースが届いた。長年愛用しているカドヤのダブルライダースも、どこも悪くはなっていないのだけれど、やはり革ジャンならショットが欲しくなる。同じ革ジャンなら、ダブルライダースではなくて、シングルライダースにするとか、もっと防寒性を重視したものを選ぶとか、いくらでも選択肢があるのだけれど、私は革ジャンといえば、ダブルライダースが一番好きなので、ほかのスタイルのものを着てみたいとは思わない。やっぱり革ジャンはダブルライダースに限る。

そもそも、革ジャンを着たいと思ったのは、かれこれ5〜6年前、突然バイクに乗りたくなって買ったのだ。そのころなぜバイクに乗りたくなったかというと、Danny Lyonという写真家の「Bikeriders」という写真集があって、そこに写っているバイク乗り達がとにかくカッコよかったからである。

「Bikeriders」に登場するバイク乗り達は、各々色々な格好をしているのだけれど、その中でも特にかっこいい写真があって、オハイオかどこかの橋を後ろを振り向きながらバイクにまたがり走り去る写真があって、それにやられてしまったのだ。たしか写真のタイトルは”Crossing the Ohio”だったと思う。その写真に収められた長髪のバイク乗りの髪が後ろになびくさま、それを見ただけで痺れてしまった。

とにかく、格好から入る私は、まずバイクではなくライダースジャケットを買った。カドヤのダブルライダースである。バイク乗り用のジャケットだから、皮がもう、ものすごく厚くて、硬くて、これだったらコケても大丈夫なんじゃないか(きっと大丈夫じゃないけど)というぐらいごついやつである。これを、しばらくは嬉しくて昼寝するときもいつも着て、半年もしないうちに体に馴染んでしまった。もう、嬉しくて嬉しくて、外出するときはいつも革ジャンをきて歩いていた。

ライダースは、みんなピチピチのサイズで着るんだけれど、私の場合、腹回りが太いので、ピチピチのサイズだとどうしてもジッパーが閉まらない。だから、サイズは大きめのを着ている。革ジャンというのは、そのまま着ていても、ぜんぜん暖かくない。だから、何枚も重ね着して着るのだ。

写真集に登場する写真で、革ジャンの上からデニムジャケットの袖を切り落としたベストを着ている写真があって、これも、どうしても真似したくなって、同じ頃デニムジャケットも買ってしまった。

なかなか、これを着こなすのは難しい。まだチャレンジしたことはないのだけれど、自宅で着てみたら、妻から「ダサいので絶対にやめろ」とお達しがあった。しかたないので、妻がいないときに独りで自宅の中だけで着てみようかと思っている。

ダブルライダースが2着揃って、満足満足。